Confidential IP Approval Guide
ぬいぐるみOEMのNDA・監修フロー
未公開キャラクターや発売前企画を安全に製品化するため、NDA、図面承認、試作監修、量産サインオフを一つの承認フローとして管理します。

未公開IP製造で最初に決めるNDA・監修ルール
日本のアニメ会社、ゲーム会社、キャラクターライセンス担当、自治体マスコット企画向けに、NDA締結から図面・サンプル監修、量産承認までの判断項目を整理します。
- 共有前に、対象IP、開示資料、担当者、再委託範囲、保管期間、返却・削除条件を確認します。
- 2D図面、仕様書、試作写真、物理サンプルのどの段階でライセンサー確認を入れるかを決めます。
- 撮影禁止、SNS掲載禁止、NG品処理、マスターサンプル保管など、現場で守るルールを案件ごとに文書化します。
- 量産前に承認者、版番号、署名付き基準サンプルを固定し、検品時の判断基準を共有します。
契約から量産承認までを4枚で確認
画像を工程順に並べ、誰が何を承認するのかを直感的に共有します。

図面・仕様書の承認(2D監修)
正面・側面・背面の三面図に、刺繍位置、輪郭、パーツ寸法などの修正指示を集約し、最新版の版番号を固定します。

サンプル監修・修正指示
完成した立体サンプルを図面と比較し、表情、刺繍位置、シルエット、寸法、素材感を手元で確認します。

最終承認と量産サインオフ
署名日・承認者・版番号を紐づけたMASTER SAMPLEを量産と出荷前検品の基準として固定します。
物理・デジタル両面での機密保持対策
契約書だけでなく、現場のアクセスと廃棄まで運用ルールに落とし込みます。
2D・3Dデータはアクセス権を限定した社内環境で管理し、案件担当デザイナーやパタンナーなど必要な担当者だけが閲覧できるようにします。保管期間と削除方法は案件条件に合わせて記録します。
機密案件の試作室・製造ラインでは、カメラ付きスマートフォンの持ち込みや無断撮影を制限します。必要な記録撮影は、承認された担当者と機器に限定します。
不合格サンプル、ロゴやキャラクターが印刷された端材は一般廃棄物と混ぜず、数量を記録したうえで裁断・シュレッダー等、案件で合意した方法により再利用できない状態で処理します。焼却が必要な場合は地域法令と施設条件を確認します。
国際輸送の時間ロスを防ぐデジタルプレビュー
実物発送前に、正面・背面・左右・上・下の6方向写真と短い動画で一次確認します。
手戻りを防ぐ二段階承認プロセス
形状と素材・色を同時に変更せず、承認対象を分けて合意します。
無地または仮生地で、顔の起伏、頭身、輪郭、耳・手足の位置、綿量など3Dパターンを確定します。
形状確定後に本番生地、糸色、刺繍、印刷、付属品を適用し、最終見栄えを承認します。
量産基準となるマスターサンプルを双方で署名・保管
最終合格時に同等品質の基準サンプルを2体用意し、承認日・版番号・署名を付けて保管します。
納品時の受入検品や社内確認の基準として、お客様側で1体を保管します。
製造現場と出荷前検品で常時比較できるよう、工場側で1体を保管します。
未公開IP製造における機密リスクと対策
新作キャラクター、東京のアニメ制作会社、大阪のゲーム企業、都道府県自治体マスコット案件では、発売前情報の扱いと承認履歴を製造開始前に揃えることが重要です。
| 確認項目 | NDAなしで進める場合のリスク | NDA・監修ルールを決める場合 |
|---|---|---|
| 資料共有 | 未公開デザイン、設定資料、販売予定が担当外に広がる可能性があります。 | 開示範囲、閲覧担当者、保存先、削除条件を案件開始時に固定します。 |
| 試作写真 | 工場写真や試作品画像が社外共有、SNS掲載、別案件利用につながる恐れがあります。 | 撮影可否、撮影担当、共有先、透かしやファイル名ルールを事前に決めます。 |
| サンプル監修 | 誰のコメントが最新版か分からず、形状・色・仕様の手戻りが増えます。 | 図面承認、試作監修、量産前サインオフを版番号付きで管理します。 |
| NG品・端材 | 不合格サンプルやロゴ入り端材が再利用・流出するリスクがあります。 | 数量、保管場所、裁断・シュレッダー等の処理方法を記録します。 |
日本向けIP案件で確認する監修・資料管理ルール
ライセンサー指定の書式や監修手順がある場合は、製造側で運用できる粒度に落とし込みます。法務判断が必要な条項は、お客様側の専門家確認を前提に進めます。
- NDA締結と資料範囲確認:開示対象、閲覧担当、再委託可否、保管・削除条件を確定します。
- 図面・仕様確認:三面図、刺繍位置、生地、付属品、版番号を整理します。
- サンプル監修:写真・動画の予備確認後、実物確認や修正コメントを集約します。
- 量産前サインオフ:承認者、承認日、マスターサンプル、限度見本を記録します。
- 案件指定がある場合、試作室・製造ラインでの撮影を制限します。
- 共有ファイルには版番号、日付、確認担当を紐づけます。
- ライセンサー確認用の写真は、使用目的と共有先を限定します。
- 修正指示はメール、表、注釈画像など一つの最新版に集約します。
- 署名付きマスターサンプルは量産・出荷前検品の基準として扱います。
- 案件終了後の返却、削除、保管期間は発注条件に合わせて確認します。
IP案件事前チェックリスト
問い合わせ前に下記を整理すると、NDA締結、見積、試作、監修スケジュールを短時間で確認できます。
- IP種別:アニメ、ゲーム、VTuber、アイドル、自治体キャラクター、企業キャラクター
- 開示資料:三面図、色指定、設定資料、販売時期、ライセンス条件
- 監修者:版権元、代理店、商品企画、品質担当、最終承認者
- 制限事項:撮影禁止、SNS掲載禁止、海外工場共有範囲、NG品処理、保管期間
- 製造条件:数量、SKU数、納期、検品基準、納品先、輸入書類の要否
次に確認する実務ガイド
NDA・監修フローのよくある質問
NDAはどの段階で締結しますか?
未公開のデザイン、設定資料、販売計画を共有する前に、対象案件、開示範囲、担当者、保管・削除条件を確認して締結します。
試作品の写真や動画だけで承認できますか?
一次確認は可能ですが、色、触感、縫製、綿量など実物でしか判断しにくい項目があります。デジタルプレビュー後に実物確認の要否を決めます。
NGサンプルや端材はどう処理しますか?
数量と保管場所を管理し、案件合意に基づき裁断・シュレッダー等で再利用できない状態にします。処理方法は地域法令と施設条件に合わせます。
形状承認後にデザイン変更できますか?
可能ですが、型紙の作り直しや再試作が必要になる場合があります。費用と納期への影響を確認してから変更します。
マスターサンプルは何体作りますか?
原則として同等品質の基準サンプルをお客様保管用と工場保管用の2体用意し、署名日・版番号・承認者を記録します。案件条件により調整します。
限度見本とマスターサンプルの違いは何ですか?
マスターサンプルは理想的な量産基準、限度見本や許容基準は合否境界の判断材料です。部位ごとの寸法・位置・色差条件と合わせて運用します。
日本のアニメ会社やライセンサー指定のNDA条項は確認できますか?
指定書式がある場合は、開示資料の範囲、再委託、撮影、保管期間、返却・削除条件など、製造側で運用に落とせる項目を案件開始時に確認します。法務判断が必要な条項はお客様側の専門家確認を前提に進めます。
ライセンサー監査用に機密管理記録を整理できますか?
案件で合意した範囲で、版番号、承認日、共有担当、サンプル保管、NG品処理などの記録を整理できます。提出形式や保存期間は発注条件に合わせて確認します。
自治体マスコットの試作写真をSNSに掲載しない運用はできますか?
撮影禁止やSNS掲載禁止が指定される場合は、撮影担当、共有先、ファイル保管先を限定し、確認用写真の扱いを案件開始時に決めます。
ライセンス期限切れ後の図面・サンプルはどう扱いますか?
契約条件に合わせて、データ削除、返却、一定期間の保管、NGサンプル処理などを確認します。量産基準として残す必要があるサンプルは、保管目的と期限を明確にします。
未公開IPの共有前に、承認ルールを整理しませんか?
対象資料、担当者、写真確認、実物サンプル、署名付き量産基準まで、案件に合う監修表を一緒に整理します。
